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- 入れ歯をお考えの方へ
- 咬み合わせを考慮した入れ歯
あなたの歯にはなぜ、治療が必要な状態になったのでしょう。その原因を考えなければまた同じことの繰り返しになるのではないでしょうか。
口腔内の多くの疾患は、細菌と力の不具合から生じていると考えられます。むし歯も歯周病もいわゆる口腔内の細菌叢とご自分とのバランスが崩れることによって生じます。
そもそも、歯はなぜこのような形でお口の中に並んでいるのでしょう。どのような形態が理想的に長く機能するものなのでしょう。お歳を召しても元気で毎日を楽しんでいらっしゃる方は健全な歯をたくさん持っていらっしゃることを私共は知っています。80歳で20本の歯が残っている方々(8020)の分析の結果では、反対咬合や、開咬は8020達成者の中にはみられなかったとされています。
歯はそれだけではただの物体でしかありません。筋肉と神経の働きで機能することによってその価値を表すものです。咬み合わせにはその人の体重ほどの力がかかることが分かっています。その力(咬合力)は歯を介して頭蓋骨に伝わっていきます。8020を達成した人たちの歯の配列は、効率よくこの咬合力を頭蓋に分散させ、脳を守り活性化させる配列であると考えられます。
また、骨格系によってその力の大きさ分布が変わってくることも知られています。咬合力が適切に分散されないことで、歯が割れたり、歯を支える骨がなくなってしまうということも考えなくてはなりません。これらのことは歯の長期保有には骨格系も考える必要があることを示しています。
入れ歯は人工臓器の一つです。歯がなくなってしまった部分だけではなく、骨がなくなってしまった部分も的確に回復されるとともに、本来あった咀嚼システムの中で機能しなくてはなりません。そして、すぐにまた破壊に至らないように、対策を講じて再構築していくことが必要と考えます。
長い期間、健康を守り、患者様の笑顔を守っていく、そのために多くの検査にて得られた多くの情報をもとに、お一人お一人に合った治療計画と治療のバリエーションをご提案いたします。
治療計画の参考にする検査内容の例
食事内容検査:事前にお渡しする食事記録にご記入いただきます
唾液検査:むし歯の原因とされる菌の状態、唾液の状態を検査します
歯周病検査
顔貌・口腔内写真検査
CTによる精密検査:Facialパターンの解析含む
口腔機能検査:口唇閉鎖力などの測定
模型分析:模型上で接触部位等の精査を行います
追加検査:咬合分析(咬合器上で咬合を確認します)