噛む力が非常に強い60代男性の部分入れ歯の治療例

噛む力が非常に強い60代男性の部分入れ歯の治療例

主に男性に多いと思われますが、咬合力(噛む力)が非常に強い方はいつも入れ歯が痛いという悩みを持っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
そもそも、噛む力が強いとはどういうことでしょう。

下顎が非常に発達している方の写真です。下顎角(〇で囲まれた部分)は発達しています。
この部分は咬筋(こうきん)という、お口を閉じるときに主に働く筋肉が垂直的に走行しています。筋が収縮すると、そのまま力となって、歯や、歯を喪失した場合は粘膜に加わることになります。

大人の噛む力は、ご自分の体重くらいといわれています。噛む力が強い方が歯を喪失する原因を挙げると、歯周病で骨の支えが無くなれば重症化して歯が抜けていく、あるいは歯が割れてしまうことにより抜歯になるなどが推測されます。当然、入れ歯になってもその力は加わっていくことになります。

通常の部分入れ歯はクラスプという歯に引っかかる金属のバネで口腔内に維持されます(クラスプデンチャーとも言います)。このバネは噛む力が加わると広がってしまいます。また、ただ引っかかっているだけなので、入れ歯が噛む力によって沈下してしまいます。そのため、いつも痛みが続く原因となってしまいます。

■通常の部分入れ歯(クラスプデンチャー)装着時

一方、コーヌステレスコープ義歯は支えとなる歯の上方から噛む力が加わることでしっかりと固定されます。そのため、入れ歯の横揺れや沈下を防止することが出来ます。

■コーヌステレスコープ義歯装着時(下顎)

いままで、クラスプデンチャーで痛みがとれなかった男性の患者様でも、コーヌステレスコープ義歯をセット後は調整をする必要もなく、快適にお使いいただいています。

症例の概要

65歳男性

【主訴】
下の入れ歯が痛い

【治療の概要】
術前矯正:12か月
下顎コーヌステレスコープ義歯作製:6か月

【治療費】
矯正:664,000円
下顎コーヌステレスコープ義歯:1,210,000円

筆者プロフィール

著者

やぎはしファミリー歯科
院長 八木橋靖子

■経歴
  • 1986年
    青森県立弘前高等学校 卒業
  • 1994年
    北海道大学歯学部 卒業 歯科医師
  • 1998年
    弘前大学大学院 医学部 研究科修了 医学博士
    研究テーマ:「口腔癌におけるサイトカインの産生」
  • 1998年
    秋田県鷹巣町 北秋中央病院 歯科口腔外科 勤務
    弘前大学附属病院 歯科口腔外科 勤務
  • 2001年
    弘前大学附属病院 歯科口腔外科 退職
  • 2005年
    やぎはしファミリー歯科 開業

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